産業用ロボットSIer 300社掲載

2021.09.30

東京都で産業用ロボットを導入するならお勧めのSler3選

東京都で産業用ロボットを導入して、工場の自動化をお考えであれば、是非ご検討いただきたいSlerがあります。

  • ゼネテック:オフラインティーチングソフトを取り扱うSIer
  • 京二:多くのSlerと連携して、顧客の問題を解決する商社型SIer
  • Mujin:知能化技術に特徴を持つ技術開発型SIer

この記事では上記3社の特徴をご紹介いたします。

株式会社ゼネテック

基本情報

(株)ゼネテックは1985年7月設立、従業員数249名。

本社は東京都新宿区、他に神奈川県、愛知県、大阪府、広島県、福岡県に事業所を展開しています。

事業内容はデジタルソリューション事業、エンジニアリング事業、IOT・クラウドソリューション事業です。

1990年から日本で初めて「Mastercam」の正規代理店として、3次元CAD/CAMソフトの販売事業を開始し、応用技術であるロボット”オフラインティーチング”システムの販売を行っています。

現在ではさらに、IoT関連の技術をベースにして、工場の自動化だけでなく、商業施設・医療施設などへ幅広い提案をしています。

対応業種自動車
対応プロセスオフラインティーチング
住所東京都新宿区新宿2-19-1ビッグス新宿ビル5F
URLhttps://www.genetec.co.jp/
ロボットスクールの有無
ロボットショールームの有無

導入事例 オフラインティーチング

従来は産業用ロボットを生産現場に導入した場合、ロボットが繰り返し行う動作はロボット教示の資格保持者が、「ティーチング」作業によって登録するものでした。

ティーチング作業は、実際のロボットをペンダントで動かしながら、ロボットが障害物に干渉しないルートで動くように、1つ1つのポイントを登録します。

そのため生産を長時間止める必要があることや、教示者がロボット可動域に入るため安全上の危険を伴う作業になっていました。

「オフラインティーチング」とは従来の方法と異なり、3次元CAD/CAMで作成したツールパスデータをもとに、ロボットの動作プログラムを自動で作成して、シミュレーションまで行います。

従来の方法に比べ、短時間で安全にプログラミングを完了できるため、単純な搬送作業に限らず、バリ取り、溶接、ウォータージェット、レーザーカット、研磨、シーリングなど多くの用途で使用されるようになっています。

株式会社京二

基本情報

(株)京二は1946年設立。

本社は東京都千代田区、国内営業拠点は神奈川県、千葉県、茨木健、群馬県、山形県、愛知県に展開しています。

その他に中国上海市に「京二機電科技有限公司」を展開しています。

事業内容は「環境改善機器」、「工作機・工作機周辺機器、ロボット」、「軸受・油空圧部品」、「電気・電子部品、計測機器」などを扱っています。

ロボット分野への取り組みは、40年以上前から産業用ロボット、自動化システムの販売に取り組んでおり、自動車・建機・産業機械メーカー、部品加工メーカーなどに導入実績が多数あります。

特徴として「ロボット推進室」という独自組織を設置し、東日本地域を中心にシステムインテグレータとの連携が豊富にあることです。

それにより、顧客の悩みを解決するために最適なシステムインテグレータを提案、導入からアフターフォローまで一貫した体制で対応ができます。

対応業種自動車、建機・産業機械・部品加工
対応プロセス搬送・ピッキング・溶接・組立・検査・バリ取り・画像処理
住所東京都千代田区九段北4-3-24 kyoni ビル3F
URLhttp://www.kyoni.co.jp/index.html
ロボットスクールの有無
ロボットショールームの有無

導入実績・導入事例

導入事例1 バリ取り・ワーク搬送工程自動化システム

輸送機器用ギヤ部品のバリ取り工程における事例を紹介します。

バリ取り作業は作業者による仕上がり品質のバラツキがあり、バリの取り残しや製品の打痕で不良品が発生してしまう問題があります。

京二のロボットシステムでバリ取り工程とワークの搬入出の両方を、ロボットで自動化させたところ、安定した品質の確保と、作業者の省人(2人から1人)という二つのメリットが実現できました。

導入事例2 歯車の洗浄工程ロボット化

歯車の品質を決めるシェービング加工工程では、ワーク搬送と加工前後のワーク洗浄は作業者が行っていました。

作業時間の短縮、打痕などのヒューマンエラーの防止、作業環境の改善のために京二のロボットシステムを導入しました。

それにより打痕による品質不良の撲滅が達成できたことに加えて、洗浄液を扱っていた作業者の健康衛生面の向上も実現することができました。

導入事例3 鍛造加工製品のピッキング・箱詰めシステム

プレス機から搬出された製品の取り出しと、容器への整列箱詰め作業を従来作業者が行っていました。

作業従事者は屈む、立ち上がる作業の繰り返しで、肉体的な負担が高く、さらにワークが高温で火傷の危険性がありました。

京二のロボットシステムを導入して、ワーク排出→ピッキング→パレタイズ→箱替えの一連動作を自動化を行い、24時間の無人運転を達成しました。

導入事例4 食品工場における最終組み立て工程ロボット化

弁当の最終組み立て工程は、チルド環境(15℃以下)で行うため、作業者の身体的負担が大きい作業になっていた。

そのため弁当容器の組み立て工程のうち、「蓋のピッキング」→「蓋を中皿へ組付け」→「中皿をご飯容器に組付け」という一連の工程をロボット化して自動化しました。

それにより作業者数を30人から22人に削減達成しました。

株式会社Mujin

デパレタイザー

基本情報

(株)Mujinは2011年7月設立、従業員数はグループ全体で150名です。

本社は東京都江東区、営業所は国内は愛知県名古屋市、海外は中国広州市に展開しています。

事業内容は以下の通りです。

  • 物流向けロボット事業:物流の上流工程から、最後の積み付けまで一気通貫したロボットシステムを提供
  • FA向けロボット事業:自動化が困難とされてきた、バラ積み部品のピッキングや多品種対応など、生産性向上を提案
  • モバイルロボット事業:AGVやACRといったモバイルロボットで荷物の運搬を行う、工場の物流自動化を提案

東京大学エッジキャピタルの認定を受けたベンチャー企業として設立、2015年に世界初の「バラ積みピッキング用ティーチレスコントローラー」を発売しました。

2016年にベンチャーとしては初のロボット大賞経済産業大臣賞を受賞しています。

2019年にはファーストリテイリングとグローバルパートナーシップ契約を締結しています。

その他にも多数の表彰や業務提携を獲得し、官公庁・産業界から高い評価を得ています。

対応業種アパレル、物流、自動車、機械部品、工作機械、薬品
対応プロセス知能化技術、画像処理
住所東京都江東区辰巳3-8-5
URLhttps://www.mujin.co.jp/
ロボットスクールの有無
ロボットショールームの有無

導入実績・導入事例

導入事例1 無地ケース対応 混載デパレタイズロボット

ホームセンターの物流倉庫の自動化の実例を紹介します。

商品が梱包された段ボール箱の荷下ろし作業では、ロボット化が困難な以下の条件がありました。

  • 段ボール箱が大型で重量が重い
  • 段ボール箱が無地かつ透明テープが貼られている
  • 単載のみならず複数の商品が混載状態で送られてくる

Mujinでは顧客の要望に対して以下のように対応しました。

  • 汎用性の高いハンドで、多種多様な段ボールを1つのハンドで対応
  • 無地の段ボール箱にMujin独自の3D認識とセンシングを実施
  • 荷下ろしの速度を、段ボール箱の重量やサイズによって変化させて、安定した動作を実現

導入事例2 世界初の什器を問わない汎用パレタイズロボット

製品出荷工程で知能化ロボットを活用した事例を紹介します。

製品出荷の作業工程で、単純なロボット導入が難しい理由がいくつかありました。

  • 製品が入ったケースのサイズ、重量は多種多様
  • ケースを積み込む対象はパレット、かご台車、カートラックと多用性がある
  • 積み込み時に、ケースを何段にも重ねても安定した状態が必要である

Mujinのソリューションとして以下の対応で、顧客の要望に対応しました。

  • モーションプランニング、3Dビジョンシステムで世界初となる3種類の什器へのパレタイズを実現
  • 独自の干渉回避機能を用いて、狭いスペースでもロボットが干渉せずに、最適経路で積み付けを実現
  • 「最適積み付け計算機能」で安定した荷姿を実現するロボット動作を達成

まとめ

東京都の産業用ロボットのSIer3社を紹介してきました。

  • ゼネテック
  • 京二
  • Mujin

いずれのSlerにおいても、単なる単純作業をロボット化するだけではありません。

高い付加価値を実現する技術力を持っています。

生産性向上を達成のために、高度な技術レベルを持つSlerに相談してみてはいかがでしょうか。

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