産業用ロボットSIer 300社掲載

2021.09.30

京都府で産業用ロボットを導入するならお勧めのSler3選

京都府で産業用ロボットを導入して、工場の自動化をお考えであれば、是非ご検討いただきたいSlerがあります。

  • 東洋レーベル:幅広い業種むけに効率化を提案するSIer
  • ウイスト:化粧品工場や薬品工場の自動化を進めるSIer
  • 日新システムズ:組み込みソフトウェアのプロフェッショナルのSIer

この記事では上記3社の特徴をご紹介いたします。

東洋レーベル

引用元:https://seekgr.com/products/check/

基本情報

東洋レーベルは、1977年に独立してシール印刷事業を開始した後、精密機器の分野にも事業を拡大してきた会社です。

本社、電子機器事業部、プラダンセンターは京都府京都市に、工場は京都府京都市と滋賀県蒲生郡に位置するほか、東京営業所と上海支店があります。

現在の主な事業内容は、「機能性印刷」、「立体転写シール」「電子機器事業」「プラダン(プラスチック・段ボール)」です。

2010年に事業吸収により電子機器事業部が発足し、電子機器事業の分野に参入しました。電子機器事業部は、東洋レーベルにおいてSIerの役割を担っていて、強みであるFPGA及びマイコン応用技術を活かし、印刷物&ラベル検査装置や静電スイッチ等を開発しています。

2006年には京都府から経営革新企業の認定を受け、2014年には「蒔絵転写シール」の技術が京都中小企業技術大賞 優秀技術賞を受賞しています。

基礎技術を回路設計、印刷、加工、品質検査といった幅広い分野に応用し、課題解決能力を行うことが強みです。

対応業種モノづくり、印刷
対応プロセスモーター制御、品質検査、安全確保
住所京都市右京区西京極畑田町8番地
URLhttps://toyolabel.co.jp/
ロボットスクールの有無
ロボットショールームの有無

導入実績・導入事例

導入事例1:自動検査ロボット

印刷ラベル等の完成後の検品を、目視検査だけで行うのは時間とコストがかかる上、検査担当者の熟練度による検査精度のばらつきが課題でした。

検査を自動化することにより、検査時間の短縮ができ、検査精度も一定となります。また、検査後の仕分け作業も自動的に行うことにより、一層効率化が図れます。

自動化を行うためには、「画像スキャン」「画像検査ソフト」「仕分装置」の3つのプロセスが必要です。

目視検査によるデータを画像検査ソフトへフィードバックして改善したり、仕分装置の搬送量や速度を調整したりなど、細かい工夫の積み重ねにより、検査装置による省時間化が達成できました

導入事例2:モーションコントローラ(折りたたみロボットの改良)

段ボール折りたたみ機のメーカーから、折りたたみ加工速度をアップさせたいという要望がありました。

従来のソフトウェアによる制御では、主軸の移動量に対して従軸に遅れが発生し、この遅れが折りたたみ加工速度を上げる上でのボトルネックでした。

東洋レーベルは、強みであるFPGAを搭載したモータ制御コントローラを開発することで、主軸と従軸の超高速同期制御を実現しました。

結果、段ボール折りたたみ機の生産量は、1時間あたり6000枚から40000枚へと6倍以上スピードアップし、生産性が劇的にアップしました。

導入事例3:クレーン下警報器

工事現場では、タワークレーンや吊荷が上下左右へ移動していて、どこが安全でどこが危険なのか作業者が分りづらい状態です。

「作業者から周囲の作業者へ、状況にあった音声を発信し注意を促し安全を確保したい」との要望を受け、警報装置を開発しました。

電波の衝突回避アルゴリズムを追加することで、通常より多い8ペアを同一現場で使用可能とし、最大15種類の音声の再生やフットスイッチとの連動等を可能にしました。

ウイスト

引用元:https://www.wist.co.jp/product/323/

基本情報

ウイストは、1994年に設立された京都に所在する生産機械メーカーで、SIer業務も手掛けている会社です。

特に、化粧品・食品・医薬品等の業界において、工場の自動化・省力化を目的とした生産機械の開発実績を多数持っています。

メカトロニクス技術をベースにしているため、工業機械の開発のみならず、画像認識機能やロボットコントローラ内のソフトウェアにも強みを持っています。

社員数30名程度ですが、ロボットシステム、洗ビン装置、充填機等の分野において、数十種の生産機械を扱っています。

ロボットシステム分野では、自由自在なラベルの貼付が可能なパラレルリンクロボット、ティーチング不要でボトルをバラ積みできる垂直多関節ロボット等を扱っています。

2014年には、「自由自在にボトルを位置決めする装置」の特許で発明大賞考案功労賞を受賞しており、技術力には定評があります。

対応業種化粧品、食品、薬品
対応プロセス充填、包装
住所京都府相楽郡精華町光台3丁目2番26号
URLhttps://www.wist.co.jp/
ロボットスクールの有無
ロボットショールームの有無

導入実績・導入事例

導入事例:ボトルへの充填を効率化

化粧品会社では、生産するアイテムの種類が年々増えていて、クリームをボトルに充填するための装置が必要でした。

多種多様サイズを持つなボトルを全て機械で充填しようとすると、そのボトルに合う部品を機械に取り付けなければならず、部品代が非常に高額でした。

そのため、一時的に手作業で充填する等、コストがかかっていました。

ウイストの充填機WB・WR・HLシリーズは、ボトルをソフトなベルトで挟むため、形状の異なる複数種のボトルに同時に対応することが可能です。

充填機は、「自立するボトル用」「自立しないボトル用」「回転を伴うボトル用」に分かれていて、それら全てを導入しています。

この充填機を導入したことで、生産能力が安定したため生産計画のずれが小さくなったり、コストダウンに繋がったりしています。

日新システムズ

引用元:https://www.co-nss.co.jp/engineering/eng-case/

基本情報

日新システムズは京都府京都市に本社を持つ、社員数は200人超のSIerです。

日新電機の子会社として1984年に設立され、組み込みソフトウェア開発のプロフェッショナルとして、様々な分野で事業を展開してきました。

IoTに強みを持っていて、豊富なエネルギーソリューション及びIoTソリューションを豊富に持っています。

エネルギーソリューションの実績には、例えば、太陽光パネルをはじめとする各種ハードウェアを繋ぐゲートウェイの導入があります。

IoTソリューションとしては、例えば、街づくり・工場・医療・建設といった産業分野においてIoTシステムを導入した実績があり、多くの顧客のニーズに合った効率化・省電力化に寄与しています。

2016年には、SCREENセミコンダクターソリューションズからベストパートナー賞が贈られています。新製品の早期市場投入に貢献したことが評価されていて、ビジネス面にも定評があります。

対応業種エネルギー、IoT、食品製造
対応プロセスアプリケーション開発、ミドルウェア開発、プラットフォーム開発
住所京都府京都市下京区堀川通綾小路下る綾堀川町293-1 堀川通四条ビル
URLhttps://www.co-nss.co.jp/index.php
ロボットスクールの有無
ロボットショールームの有無

導入実績・導入事例

導入事例1:OPC UAソリューション

産業用ロボットの分野で、ベンダや機器によらずデータ交換を行うための国際標準規格であるOPC UAへの対応を提案しています。

OPC UAを用いると、ERP、MES、SCADAといったシステムから工場にある産業装置までをセキュアに接続することができるため、スマートファクトリー化の鍵を握るとも言われています。

日新システムズは、企業がOPC UAへ対応するサポートを行うと共に、既に工場等で使われているデータをOPC UAで使用できるように変換するサービスを提供しています。

実際に、中国の出荷先のために自社もOPC UA対応をする必要がある企業や、既にOPC UA対応しているが旧製品をOPC UA対応にしたい企業での導入実績があります。

単にOPC UA対応を進めるだけでなく、導入トレーニングやデータをコンバートするアプリケーションを合わせて提供するなど、きめ細かいサービスが評価されています。

導入事例2:ネジ締めパッケージ(開発中)

現在開発中の「ネジ締めパッケージ」では、ものづくりの現場で工程数が最も多いと言われているネジ締めを効率化するパッケージを提案します。

ネジ締め工程の分野は、部品が小さく、種類も多岐にわたるため、自動化ロボットの導入が難しいと言われていました。

日新システムズのパッケージでは、水平多関節ロボット、電動ドライバ、作業台、ネジ供給ユニットなどの周辺設備を全て一体として提供します。

ロボットやドライバ等は、日新システムズの製品ではなく、既製品を用います。パッケージを導入することで、作業者ではなくロボットにネジ締めをさせることが可能です。

日新システムズが開発したティーチングアプリが導入されており、人が行ったネジ締めを簡単にプログラム化できるため、現場にて手軽にロボットのネジ締めプロセスを変更できるという利点があります。

まとめ

京都府の産業用ロボットのSIer3社を紹介してきました。

・東洋レーベル
・ウイスト
・日新システムズ

ソフトウェアの開発に強みを持つ企業や、ロボットの製造開発に強みを持つ企業など、各社の特色があります。

いずれの企業もコア技術に基づき幅広い応用力を持っていますので、業種や工場の特性を把握上で最適な提案をしてくれることは間違いありません。

産業用ロボットの導入を検討されている方は、一度相談してみてはいかがでしょうか。

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