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兵庫県で産業用ロボットを導入して、工場の自動化をお考えであれば、是非ご検討いただきたいSlerがあります。

• 高丸工業
• 宮脇機械プラント
• ロボプラス

この記事では上記3社の特徴をご紹介いたします。

高丸工業（株）

基本情報

高丸工業（株）は1963年に兵庫県尼崎市で設立した会社です。本社工場は2011年に兵庫県西宮市に移転、稼働しました。

事業内容は以下の通りです。

①ロボット事業

搬送ロボット、溶接ロボット、溶断ロボット、バリ取りロボット、その他

②自動溶接装置・自動溶断装置事業

マニピュレーター、専用溶接冶具、溶接ポジショナー、その他

③その他

テスト装置、プレス及びプレス周辺機器など

高丸工業は1963年に自動機械の製造業として創業しました。

ロボット関連事業には1985年に本格的に参入して、1998年にはゴルフボール回収ロボットの開発を実施しました。

2000年にはロボットメンテナンス事業を開始、東京大学や東北大学と提携をして、産業用ロボットクライアント・サーバーシステムの開発を行いました。

2007年には経済産業省の認定を受けて、尼崎ロボットテクニカルセンターを完成させ、ロボット導入からテクニカルサポートまで、トータルでロボットシステムの導入をサポートする体制を整えました。

導入実績・導入事例

導入事例1　少量多品種対応の溶接ロボットシステム

大手機械メーカーや自動車メーカーから部品の受注生産を行う中小企業では、多品種少量生産のケースが多く、溶接作業を自動化することが難しいのが現状です。

しかし作業環境が悪く、作業者の長時間労働による健康への影響の懸念や、作業者ごとの溶接品質のバラツキの問題があります。

高丸工業では平成27年に（株）ホーユーウエルディング向けに、溶接ロボットシステムを導入して実用化しています。

導入事例2　ハンドリングロボットシステム

工作機械への部品の搬入出作業、製品の積み込みや整列、積み下ろしなどの作業は、長時間に及ぶと作業者の負担が大きく、自動化メリットの大きい作業です。

高丸工業では、様々なタイプのハンドリングロボットシステムで多数の実績があります。

• 重量物（700Kg)搬送ロボットシステム
• ツールチェンジロボットシステム
• スライダ機構付き搬送ロボットシステム
• パレタイズロボット

導入事例3　ロボットツール

高丸工業ではロボットツールをユーザーの要望に合わせて、オーダーメイドで製作しています。

下記のような、様々なタイプのツールで実績があります。

・水冷式ジェットトーチ

鋼用の高速溶接トーチとして開発したツール。

下向き・水平隅・狭開先の溶接で25~30％の時間短縮を実現しています。（特許出願中）

・ジェットガン

3種類の製品を段替えレスで溶接が可能なロボットツール。

従来とは異なる制御方式で、超微細な協調制御により15000Aの効用スポット電源でアルミのスポット溶接を行うことができます。（特許出願中）

・ピアスガン

新庄製作所と共同開発したロボットツールで、連続でピアスナットを打ち付けします。

下穴が不要で、アルミシートやFRPに金属ナットを取り付ける工程で有効です。

宮脇機械プラント株式会社

基本情報

宮脇機械プラントは1966年7月設立、従業員27名。

本社は兵庫県明石市にある他、岐阜県羽島市に中部営業所を展開しています。

事業内容は各種機械設備の販売で、具体的には以下の通りです。

①工作機械、鍛圧・塑性加工機械事業

工作機械、プレス機械、板金加工機械、レーザー加工機、プラズマ加工機、プラスチック射出成形機、その他の加工機

②工程プロセス処理装置事業

溶接機械、工業炉、誘導加熱装置、洗浄装置、ショットブラスト、塗装装置、表面処理装置、自動組立機、自動梱包機、電子部品実装装置

③加工サポート装置事業

治具、ツーリング、刃具、CAD/CAM、ハンドリングロボットシステム、測定、センシング、検査装置及び自動装置、切削・研削クーラント装置、機械・装置の周辺装置など

④インフラ関連事業

生産管理システム、自動物流倉庫、工場環境改善装置、ユーティリティ（コンプレッサー、ボイラーほか）

生産設備や自動化システムの販売を幅広く手掛ける一方、ロボット分野ではエンジニアリング部門やショールームを持っていて、自社内でのロボットシステムの立ち上げや、設備の搬入調整、導入後のサポートまでを手掛けています。

導入実績・導入事例

導入事例1　7軸ロボットシステム

宮脇機械プラントでは7軸ロボットシステムを、小型の工作機械と組み合わせたシステムをショールームで展示している。

7軸ロボットは工作機械の正面扉から、斜めの位置に配置されていて、設備正面のスペースをふさがないように設置されている。

そして製品の搬入出作業時は、ロボットが7軸を利用することで、設備横から回り込むようにして、侵入することができる。

6軸ロボットの場合は、回り込む動作ができずに、どうしても設備の扉やカバーに干渉してします。

つまり7軸ロボットを利用することで、設備正面のスペースを空けることができて、生産担当者や保全作業者の邪魔にならないメリットが生まれます。

工作機械に限らず、様々な設備に利用したり、活用の仕方を広げていくことで、今後ますます需要が高まることが予想できます。

導入事例2　協業ロボットシステム

協業用ロボットは産業用ロボットの中で、安全機能を強化して利便性を高めたロボットです。

従来の産業用ロボットと比べて、速度やパワーは劣りますが、作業者とロボット間を安全柵で分離する必要が無く、スペースや安全対策にかかるコストなどでメリットがあります。

宮脇機械プラントでは、特に地方の中小企業などで多く存在する、危険で単純な作業に着目しています。

既存のスペースを活かして導入が可能な、協業ロボットシステムの導入を進めています。

株式会社ロボプラス

基本情報

（株）ロボプラスは2016年9月設立しました。

本社は兵庫県伊丹市にあり、その他には東京都港区、愛知県名古屋市に支店があります。

事業内容は以下の通りです。

• 産業用ロボットの企画・開発・製造・販売
• 産業ロボットの導入コンサルティング
• 機械設備等の販売
• 工場・事務所のレイアウト提案
• 補助金・助成金申請支援

ロボプラスは主に中小企業の顧客向けに、ロボットシステムの導入支援をサポートしています。

ロボットメーカーや行政機関、システムメーカーと連携をして、専門知識のない顧客でもスムーズにロボット導入を実現しています。

導入実績　塗装用ハンドスプレーガン組み立て

（株）明治機械製作所は空気圧縮機や、塗装機械の設計・製造を手掛けるメーカーです。

塗装用のハンドスプレーガンの組立工程で、スプレーガン本体の穴位置のバラツキで自動化できずに、手作業している悩みがありました。

ロボプラスで提案して、導入したロボットシステムの特徴は以下の通りです。

• 多関節ロボット2台、XYロボット1台、1軸ロボット2台、画像測定器1台で構成されています
• 「組立前の部品検査」「組立作業」「組立後のエア漏れ検査」「完成品収納ストッカーへの収納」といった一連の作業を自動で行うことができます
• 多関節ロボットにカメラ機能をつけて、スプレーロボットの穴位置やビス穴位置を検知します
• 組立作業でネジ止めすると、ロボット原点がわずかながらずれるため、調整機能を追加しました

導入事例2　アルミ製品のバリ取り工程ロボットシステム

自動車産業などで多く使われているアルミ製品は、ダイカスト工程で金型の隙間に入り込んだ鋳バリの問題が常に発生しています。

鋳バリの除去では作業者の手作業で行われることが多く、粉塵などの安全性で問題があります。

また少量多品種の生産をしていると、単純に自動化することが難しくなります。

そこでレステックスでは、ダイカスト工程で製品を冷却した後に、鋳バリを除去するロボットを導入しました。

鋳バリの除去にはビジョンカメラを用いて、製品の品種や姿勢を判別してそれに合ったバリ取り作業をします。

バリ取りロボットの導入により、仕上作業者を3名から2名に削減することができました。

まとめ

兵庫県の産業用ロボットのSIer3社を紹介してきました。

• 高丸工業
• 宮脇機械プラント
• ロボプラス

いずれのSlerにおいても、単なる単純作業をロボット化するだけではありません。

高い付加価値を実現する提案力を持っています。

ロボット導入に不安や興味があれば一度相談してみてはいかがでしょう。