【保存版】制御設計で副業を始める方法4ステップ！注意点や単価アップのポイントも徹底解説
近年の副業ブームもあり、本業外で追加収入を得る人が増えています。特に制御設計のようなFA業界は専門性が高く、適切なスキルがあれば副業でも高単価案件を獲得できる可能性があります。
しかし、制御設計で副業を始めるにはさまざまな準備が必要です。本業との兼ね合いもあるため、行き当たりばったりで始めるのはおすすめできません。
そこでこの記事では、制御設計の副業を始めるための具体的な方法や注意点、単価アップのポイントを詳しく解説します。
制御設計エンジニアとして副業で収入を増やしたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
【実態】制御設計の副業を行う際の3つの注意点
制御設計エンジニアとして副業を行う際は、まず以下3つの注意点を把握しておいてください。
- 時間的拘束が厳しい
- 本業の就業規則に触れる危険性がある
- 初期投資が高い
1. 時間的拘束が厳しい
制御設計の副業を行ううえで1番の障壁となるのが、時間的拘束です。制御設計の副業は時間的拘束が厳しく、本業との兼ね合いでできないことが多いのが現実です。
ソフト設計はPCで行うためテレワークが可能ですが、デバッグはそうもいきません。多くの案件はデバッグとセットになっているため、平日昼間に本業がある方にとって、時間的に難しいものとなります。
本業の片手間で行いたい方は、スケジュールと照らし合わせて副業を検討する必要があります。
2. 本業の就業規則に触れる危険性がある
制御設計の副業を始める際は、本業の就業規則に注意しましょう。多くの企業では、以下のような規定が設けられています。
- 秘密保持義務
- 競業禁止義務
- 副業禁止規定
これら規定に抵触してしまうと、最悪の場合に本業を解雇されてしまう危険性があります。制御設計は専門性が高く、業界内での競合が発生しやすいため、競業禁止義務には特に注意してください。
会社員が制御設計の副業をしたい場合は就業規則を確認し、副業が許可されているかどうかを確認することが重要です。たとえ副業が認められている場合でも、本業に支障をきたさないよう時間管理を徹底しましょう。
3. 初期投資が高い
制御設計の副業を始めるには、一定の初期投資が必要です。会社員なら企業側で環境を用意してもらえますが、副業として始める場合は自力で仕事環境を整えなくてはいけません。
制御設計の初期投資を簡潔に羅列するので、ぜひ参考にしてください。
- ノートPC：15～25万円ほど
- シーケンサソフト：10万円～
- インターネット環境：月額4,000～6,000円ほど
このほかにも、PCで集中して作業できるスペースも必要です。ざっと計算すると、合計30～40万円ほどの初期投資がかかります。
40万円を副業で回収するには、それなりの期間が必要です。会社員で制御設計の副業を始める際は、この費用との兼ね合いも考えてください。
制御設計の副業を始める方法を4ステップで解説
制御設計を副業として始める方法を、以下の4ステップで解説します。
- STEP1. 環境をそろえる
- STEP2. ポートフォリオを作る
- STEP3. 案件を探して応募する
- STEP4. 案件に取り組む
STEP1. 環境をそろえる
制御設計の副業では以下に挙げるような、適切な作業環境を整える必要があります。
- ノートPC
- シーケンサソフト
- インターネット環境
普段から本業の延長線上で環境が整っている方は、ここを飛ばしてSTEP2に移動してください。
ノートPC
制御設計の副業の必須アイテムは、ノートPCです。制御設計エンジニアは現場にデータを持っていく必要があるため、デスクトップPCでは仕事が勤まりません。
選択するPCはビジネスノートで十分ですが、2DCADやシーケンサソフトを走らせるために、それなりのメモリとCPUが必要です。とくにメモリは最低16GB、できれば32GBのものを買いましょう。
同じソフトを中長期的に使うので、1度購入したらしばらく買い替えは必要ありません。
制御設計エンジニアはPCを持ち運ぶ機会が多いため、なるべく軽いものを選びましょう。総重量1kg前後のノートPCをいくつか紹介するので、ぜひ選択の参考にしてください。
| 機種 | 公式HP価格 | メモリ容量 | CPU | 重量 |
|---|---|---|---|---|
HP Pavilion Aero 13-bg | 119,800円（税込）～ | 16GB | AMD Ryzen™ 5 8640U 6 コア/12 スレッド プロセッサ | 約990g |
mouse DAIV Z4-I7I01SR-A | 189,800円（税込）～ | 16GB | インテル® Core™ i7-1360P プロセッサー | 約975g |
LENOVO ThinkPad X1 Carbon Gen 13 IAL | 220,572円（税込）～ | 16GB | インテル® Core™ Ultra 5 プロセッサー 225U | 約986g |
ASUS Zenbook 14 UM3406KA | 199,800円（税込）～ | 32GB | AMD Ryzen™ AI 7 350 8 コア / 16 スレッド・プロセッサー | 約1200g |
HP EliteBook X G1i 14 AI PC  | 207,680円（税込）～ | 32GB | インテル® Core™ Ultra5プロセッサー228V | 約1190g |
msi Prestige-13-AI-Evo-A1MG-1103JP | 209,800円（税込）～ | 32GB | インテル® Core™ Ultra 7 プロセッサー 155H | 約990g |
シーケンサソフト
制御設計を行うならば、以下に挙げる三菱のシーケンサソフトは必須なので、必ず購入・インストールしておきましょう。
- GX Works2
- GX Works3
- GT Designer3
上記ソフトのほか、使用率の高いソフトがバンドルされた「三菱 iQ Works」がAmazonで99,980円（税込）で販売されているので、こちらの購入をおすすめします。
そのほかにも近年使用率が高いPLCソフトウェアとして、キーエンスの「KV STUDIO」と「VT STUDIO」があります。こちらは、案件で必要になったら買うとよいでしょう。
インターネット環境
自宅にインターネットがあれば問題ありませんが、必要に応じて回線を引きましょう。
格安SIMやモバイルルーターなどでもカバーできますが、安定したLAN回線があると安心です。
STEP2. ポートフォリオを作る
制御設計の案件に応募する前に、まず自身のポートフォリオを作成してください。ポートフォリオには、以下の内容を含めましょう。
- 自身の持つ具体的なスキルや資格
- 今まで経験した案件の実績
最初に扱えるプログラミング言語やPLCソフトなど、自身の持つスキルを棚卸します。加えて本業などで経験した案件の実績を整理することで、説得力のあるポートフォリオを作成可能です。
ポートフォリオは焦らず、じっくりと時間をかけて作成してください。ポートフォリオが明確かつ充実した内容であれば、それだけ案件を獲得しやすくなります。
STEP3. 案件を探して応募する
ポートフォリオが完成したら、いよいよ案件に応募するフェーズです。制御設計の副業案件は、以下のような方法で探せます。
- クラウドソーシングサイト
- スキルシェアマーケット
- SNSでの応募
- 人脈からの紹介（コネクション）
- 転職サイト・フリーランス向け案件サイト
初期は個人の実績に乏しいため、できそうな案件に積極的に応募してください。フリーランス向けの案件サイトなども利用して、仕事を獲得しましょう。
最初は小さな案件から始め、実績を積みながら1人での作業に慣れていくことが重要です。
FA業界向けの案件サイト「ロボカル」でも、制御設計の方の案件探しを誠心誠意サポートしているので、興味があれば以下のリンクからご相談ください。
STEP4. 案件に取り組む
案件を獲得したら、業務に誠心誠意取り組みましょう。副業といえども仕事なので、プロ意識を持って取り組むことが重要です。
案件に取り組む際は、以下の2点を遵守しましょう。
- 納期を厳守する
- クライアントとコミュニケーションを積極的に取る
納期遅延は、クライアントの信頼を大きく損ねます。無理な納期の案件は、副業では受けないようにしてください。
また、クライアントとのコミュニケーションは密に行いましょう。報告や問題が発生した際の確認などを、迅速かつ丁寧に行える環境を作るべきです。
受注して納品、報酬をもらうまで、一介のプロとして自分の仕事に責任を持つことが大切です。
制御設計の副業の案件単価を上げるためのポイント4選
制御設計の副業で案件単価を上げるには、以下の4つのポイントを意識します。
- 高い専門性とスキルを身につける
- 関連性の高い資格を取る
- ポートフォリオを最適化して自分に合った案件を探す
- 実績を積み上げる
1. 高い専門性とスキルを身につける
制御設計の業務には、高い専門性とスキルが必須です。専門性とスキルがあれば案件の幅が広がり、高単価案件を受けやすくなります。
高品質な仕事をすれば、既存クライアントから継続案件をもらいやすくなるメリットもあります。また、以下に挙げるような、関連性の高い職種のスキルを身につけるのも有効です。
- 機械設計
- ロボットティーチング など
特にロボットティーチングは制御設計とつながりが強く、両方のスキルを持つ人材を募集している案件が多く見られます。
制御設計で活躍していきたい方は、継続的なスキルアップを怠らないようにしましょう。
2. 関連性の高い資格を取る
制御設計の業務と関連性の高い資格を取得するのも有効です。専門資格はクライアントに専門性をアピールできるので、高単価案件に採用されやすくなります。
制御設計に有効な資格は、以下のようなものです。
- 第二種・第一種電気工事士
- 第三種・第二種・第一種電気主任技術者
- 2次元CAD利用技術者（ハード設計の場合）
- 基本情報処理技術者
- 電気製図技能者
- E検定 など
とくに「電気工事士」と「電気主任技術者」を持つエンジニアは、多くのクライアントから求められる存在です。これら電気系資格を持っていれば、仕事の幅は大きく広がります。
将来的に副業からの独立を考えている場合でも、資格は重要です。長期的な視点で良い自己投資となるので、ぜひ資格取得を検討してください。
3. ポートフォリオを最適化して自分に合った案件を探す
自分に合った案件に採用されれば、作業効率や納品物の質が向上し、間接的な単価アップにつながります。自分に合った案件に採用されるには、クライアントに自身の持つスキルや資格を的確に提示する必要があります。
そのため、案件応募する際に提示するポートフォリオの最適化は重要です。以下の内容を、時間をかけてしっかりと練り上げましょう。
- 自己PR
- 経験案件の内容
- 持っているスキル
- 持っている資格 など
自分に合った案件で仕事ができれば、クライアントからの信頼向上につながります。制御設計の副業を始める前のポートフォリオ作成は、腰を据えて行ってください。
4. 実績を積み上げる
単価を上げるために1番重要なのは、実績を積み上げることです。実績があるほど、受注前にクライアントからの信頼を勝ち取りやすくなります。
最初は実績が少ないため、提示できるものが少なく苦労するかもしれません。そのため、まずはコツコツと小さな案件をこなし、クライアントから良い評価を得続けることが重要です。
実績を積み上げる際には、以下の点を意識しましょう。
- 小さな案件でも丁寧に取り組む
- 納品後のアフターフォローを徹底する
- 可能であれば成果物のサンプルを保存しておく
実績が増えるほど、より高単価の案件を獲得できる可能性が高まります。
制御設計の副業に取り組む際の注意点3選
制御設計の副業に取り組む際は、以下の3つの点に注意してください。
- 本業とバランスを取る
- 仕様は必ず詳細に確認する
- 年間課税所得が20万円を超える場合は確定申告する
1. 本業とバランスを取る
副業で制御設計をする際は、本業とのバランスを取りましょう。本業と副業のバランスを取るためには、以下のポイントを意識することが重要です。
- 体調管理を徹底する
- 副業に使う時間を明確に設定する
- 無理な案件を断る勇気を持つ
たとえ副業でいくら稼げても、本業に支障が出ては意味がありません。また、逆に副業が疎かになると、副業先との関係が希薄になり、案件が続かない可能性もあります。
本業と副業のバランスを考え、スケジュール管理をしつつ取り組みましょう。スケジュールは、タスク管理アプリやカレンダーアプリを用いて、具体的に管理するのがおすすめです。
- おすすめタスク管理アプリ：asana
- おすすめカレンダーアプリ：Googleカレンダー
業務の両立は決して簡単ではありませんが、計画的に取り組めば実現可能です。
2. 仕様は必ず詳細に確認する
受注前に、必ず詳細な仕様確認を行ってください。クライアントとの認識のずれを防ぐため、要件を正確に理解し、曖昧な点は必ず質問しましょう。
仕様によっては自分のスキルとの親和性が低く、うまく案件が回らない可能性もあります。そのような事態を防ぐためにも、事前の仕様確認はとても重要です。
3. 年間課税所得が20万円を超える場合は確定申告する
副業の年間課税所得が20万円を超える場合は、確定申告が必要です。ここでいう「課税所得」とは、収入から必要経費を差し引いた純利益を指します。
年間課税所得が20万円を超えているにもかかわらず申告を怠った場合、脱税とみなされます。最悪の場合、税務調査が入り、追徴課税の対象になるので注意しましょう。
ちなみに年間課税所得が20万円以下であっても、クライアントから源泉徴収されている場合は確定申告で過払い分を取り戻せます。
詳しくは、地域の税務署や商工会議所で無料相談を受けられるので、積極的に利用してみてください。
制御設計の副業に関するよくある質問
制御設計の副業に関する、よくある質問と回答を3つまとめました。
- 未経験でも制御設計の副業は始められる？
- 副業は会社に申請すべき？
- 自分の市場価値を知る方法は？
未経験でも制御設計の副業は始められる？
制御設計を含むFA業界は専門性が高い業種なので、まったくの未経験から始めるのは困難です。
未経験から制御設計エンジニアになりたい方は、まずは企業に就職し、現場で知識やスキルを身につけましょう。実務経験を積んだうえで、副業として制御設計に取り組むことが現実的な道筋です。
副業は会社に申請すべき？
基本的に、副業禁止規定がなければ会社に申請する義務はありません。ただし、副業に熱中しすぎて本業が疎かにならないよう注意が必要です。
副業禁止規定がある企業の場合は、申請しても認められないことがほとんどです。隠れて副業をした場合でも、住民税から副業が発覚するリスクもあるため、慎重な対応が求められます。
自分の市場価値を知る方法は？
自分の市場価値を知るにはポートフォリオを作成し、専門性を持つアドバイザーに見てもらうのが有効です。
専門的な知識を持つアドバイザーに相談すれば、客観的な意見やアドバイスが得られます。例えば「ロボカル」のサービスでは、あなたの市場価値をしっかりと判断します。興味がある方は、ぜひ気軽に相談してください。
【まとめ】制御設計の副業を始めて収入アップを目指そう！
制御設計は専門性の高さゆえに高単価案件を獲得しやすく、副業でしっかり稼ぎたい方には理想的な職種です。時間的拘束があり本業との兼ね合いにもよりますが、案件を獲得できれば収入を大きく上げられます。
制御設計で副業を始めたければ、まずは作業環境を整えて、案件に応募するところから始めましょう。うまく自分にマッチする案件が獲得できれば、本業と両立しながら副収入を得られます。
ロボカルでは、制御設計の副業を始めたい方の相談も常に受け付けています。以下のリンクから、ぜひお気軽にご相談ください！